株式会社 TRIPLE-1 (本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役 CEO:山口 拓也、以下:TRIPLE-1)と 加賀FEI 株式会社 (旧社名: 富士通エレクトロニクス 株式会社、本社:神奈川県横浜市港北区、代表取締役社長:荻原 淳二、以下:加賀FEI)は、世界最先端 7nm プロセス技術を採用した マイニング用 ASIC(特定用途向け IC)『KAMIKAZE』に関する販売特約店契約を締結しました。
BACKGROUND/販売特約店契約の背景
膨大な計算処理能力と高い電力効率性が求められるマイニング用 IC の開発市場では、先端プロセス技術の導入が積極的に試みられており、世界有数のメーカーが取り組むスマートフォン向け ICの開発市場と同様に、先端半導体業界におけるプロセス微細化による開発の牽引役となっています。2019 年現在は、従来 中華圏メーカーの寡占となっていた市場の主流 16nm プロセスから、最先端 7nm プロセスへと移行しつつある状況です。過去には、日本企業を含む数社の企業が、最先端 7nm プロセス開発への参入を発表しましたが、現時点で ASIC(特定用途向け IC)の製品化に成功したメーカーは、世界でもほんの一握りとなりました。
PURPOSE/目的・展望
TRIPLE-1 は、2016 年 11 月に設立された 最先端のプロセス技術に特化した半導体システム開発企業です。
2017 年 2 月より、世界最先端 7nm プロセス技術を採用した ビットコインマイニング用 ASIC(特定用途向けIC)『KAMIKAZE』の開発に着手しました。
約 1年後の 2018 年 2 月、同用途向け 最先端 7nm プロセスにおいて世界初となる テープアウト(設計完了)を発表し、世界最大手のファウンドリである TSMC 社(台湾)による製品化を進めて参りました。
現在 TRIPLE-1 は、国内唯一の 最先端 7nm プロセス技術を採用した ASIC(特定用途向け IC)の開発メーカーとなっており、最先端プロセスの開発市場において世界と対峙するオンリーワン・ジャパニーズ・カンパニーです。
加賀FEIは、様々なブランド・メーカーの幅広い製品を、国内外に広がるグローバルネットワークを活かし、世界各地の市場へと展開しています。
今回の販売特約店契約の締結を通じ、加賀FEIの豊富な実績や世界各地へのグローバルな展開力と、 TRIPLE-1 の最先端プロセス開発力を掛け合わせることで、世界各地の市場へ「日本のモノづくり」の真価を提供して参ります。
また、長期的かつ強固なパートナーシップを構築することで、マイニング用 ASIC(特定用途向け IC)に留まらず、今後様々な分野・用途向けの最先端製品の開発・展開において連携して参ります。